「糖質ゼロビールは太らない?」「そもそもダイエット中にお酒を飲んでもよい?」など、ダイエット中の飲酒についての疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
実際、お酒は糖質が高かったり、おつまみは高カロリーで塩味の効いているものが多く、身体にはあまり良くないイメージもありますよね。
そこで本記事ではダイエット中でもお酒を飲みたい人に向けて、太りにくいお酒や飲む際の注意点ついてご紹介します。低カロリーで太りにくいおつまみも紹介するので参考にしてください。
昭和女子大学生活科学部健康デザイン学科卒業。在学中に栄養学や運動の知識を身につけ、栄養士の免許を取得。 WILLではボディメイク専門アドバイザーとして会員様の食事管理を担当している。
糖質ゼロビールは太らないは嘘?
糖質ゼロビールは、糖質が少ないため普通のビールと比べると太りにくいですが、まったく太らないわけではありません。
一般的なビールのカロリーは140kcalほどです。一方、糖質ゼロビールのカロリーは、銘柄により77kcal〜137kcalほどとなっています。
このように、糖質ビールといってもカロリーは普通のビールと大きな差はありません。
そもそも、アルコールは体内で分解される過程で中性脂肪の合成が促されます。したがって、ダイエットにお酒は適していないのです。
ダイエットにお酒を避けた方がよい3つの理由
アルコールはそもそもダイエットには適していないため、糖質ビールであっても避けたほうがいいでしょう。その理由は以下の3つです。
- 脂肪が増えやすくなるから
- 飲みすぎてしまうから
- おつまみには太りやすいものが多いから
お酒を飲むと、食が進むのでカロリーを多く摂取しがちです。また、お酒に合うおつまみは太りやすいものも多くあります。
お酒は無意識のうちに、アルコールを多く摂取したりおつまみなどでカロリーを摂り過ぎていたりする心配があるため注意が必要です。
脂肪が増えやすくなるから
お酒を飲むと、肝臓でのアルコール分解が優先されて代謝が低下します。その結果、代謝できなかったアルコールは脂肪として蓄積されるのです。
そのため、糖質を含むお酒を飲むと、糖質が代謝しきれずに脂肪として蓄積されます。これでは、食事から摂取した栄養も分解されにくくなり、結果的に脂肪がどんどん増えてしまうのです。
飲みすぎてしまうから
お酒を飲むと、話が盛り上がったり、食が進んだりして、ついつい飲み過ぎてしまう傾向にあります。糖質ゼロビールのカロリーでも1本77kcal〜137kcalほどであり、5本飲むだけでも白ごはんどんぶり1杯以上のカロリーと同様です。
これでは、カロリーオーバーになり、太りやすくなってしまうため注意が必要です。
おつまみには太りやすいものが多いから
適量の飲酒でも脂質や糖質の多いおつまみは太る原因になってしまいます。
また、お酒を飲むのは夜が圧倒的に多いと思います。夜は、日中に比べて消費カロリーが少ないため、おつまみのカロリーは消費しにくいのです。
そのため、とくにお酒と同時に食べるおつまみは太りやすいものが多くなってしまいます。
どうしても飲みたい場合の糖質ゼロビールの選び方
どうしてもお酒を飲みたい場合は糖質の少ないお酒を選びましょう。ここでは、糖質ゼロビールの選び方について説明します。
選び方のポイントは以下の3つです。
- 「糖質ゼロ」を選ぶ
- プリン体の量で選ぶ
- 原材料で選ぶ
それぞれ詳しく解説していきますので参考にしてみてください。
1. 「糖質ゼロ」を選ぶ
「糖質ゼロ」と「糖質オフ」の違いをご存じでしょうか。ビールの中に含有されている糖質量によって区分されており、特にゼロ系ビールは「食品表示法」によって厳密な基準や数値が定められています。
食品表示法に基づく表記は以下のとおりです。
- 糖質ゼロ飲料…飲料100ml当たり糖質量が0.5g未満のもの
- 糖質オフ飲料…飲料100ml当たり糖質量が2.5g以下のもの
糖質ゼロに比べて糖質オフのビールは、「過去に販売された同シリーズ商品などと比較し、糖質が低い場合」に表記されます。そのため、糖質オフは、糖質ゼロより糖質が多く含まれているのです。
2. プリン体の量で選ぶ
プリン体とは、ビールだけでなく肉や魚、穀物、野菜に含まれている「うまみのもと」ともいわれる成分です。取り過ぎると、尿酸値が高くなり痛風になるなど体によくないため、適切な摂取量を守ることが推奨されています。
糖質ゼロビールは各メーカーの商品ごとにそれぞれ製法が異なるため、カロリーやプリン体などの数値にも差があります。そのため、ビールをたくさん飲む人は、プリン体の量が少ない「プリン体オフ」や「プリン体ゼロ」と表記されているタイプがおすすめです。
3. 原材料で選ぶ
糖質ゼロのビールは、普通のビールと比べると味に物足りなさを感じる人もいるかもしれません。より本来のビールの味を求めるなら原材料も気にして選びましょう。
ビールは「麦芽」「ホップ」「水」のみを使用して作られたものです。そのため、よりビールらしい麦芽の風味が欲しいなら「麦芽・ホップ・大麦・糖類」などを原材料にした発泡酒や第三のビールがおすすめです。
ただし、発泡酒や第三のビールは低価格でビールらしさを実現するために、「コーンスターチ」「米」「酵母エキス」「海藻エキス」「大豆たんぱく」「スピリッツ」などの原材料を使用している場合があります。これらは、本来のビールには含まれない材料ですので、味に違和感を覚える可能性もあるため注意しましょう。
ビール以外にダイエット中におすすめのお酒5選
アルコール自体がダイエットには適していないため、ダイエット中はアルコールの摂取を控えることが一番ですが、どうしても飲みたい場合は糖質の低いお酒を選んで飲みましょう。
ダイエット中におすすめのお酒は以下の5つです。
- ウォッカ
- ジン
- 焼酎
- ウィスキー
- ブランデー
基本的には、糖質ゼロの蒸留酒を選ぶのがおすすめです。ただし、上記のお酒を飲む場合でも「割りもの」には注意が必要しなければいけません。
レモンサワーにシロップを入れたり、砂糖の含まれているサイダーなどで割ったりすると、せっかく糖質の少ないお酒でも太りやすいお酒に変化してしまいます。
ダイエット中にお酒を飲む場合の注意点
ダイエット中にお酒を飲む場合、以下のことに注意して飲みましょう。
- 空きっ腹で飲まない
- 一緒にお水も飲む
- お酒の量は1〜2杯までにする
- 低カロリーなおつまみを選ぶ
ダイエット中であっても、適切な飲み方をすればお酒は十分に楽しめます。それだけでなく、健康的にお酒を楽しめるメリットもあるのでぜひチェックしてみてください。
空きっ腹で飲まない
空きっ腹でお酒を飲むと血糖値が急上昇しやすくなるので注意しましょう。血糖値が急上昇すると、糖や脂肪をより蓄積させて太りやすくなってしまうからです。
また、空腹時にお酒を飲むことで、肝臓に負担もかけてしまったり酔いやすくもなります。お酒に酔ってしまうと、お酒や食べ物を制御する能力も下がってしまいます。
一緒にお水も飲む
アルコールを摂取すると血中アルコール濃度が上がります。すると、その代謝に伴い中性脂肪の合成が進んだり、脱水症状を起こす危険もあります。
水を飲んだからといって、体外に排出されるアルコール量は少ないです。ただし、お酒と一緒にお水を飲めば、自然にアルコールの摂取量を減らすことができます。
また、お酒には利尿作用があり、自然とトイレが近くなり、トイレの回数も増えます。摂取している以上に水分を排泄してしまう可能性もあるため、脱水症状を防ぐためにもお水の摂取は重要です。
お酒の量は1〜2杯までにする
単純にお酒の量を減らすと太る可能性も低くなります。前述したように、お酒とお水を交互に飲むことで、お酒の飲みすぎ防止にもなります。
食事をするよりアルコールの方がカロリーが低いからといって食事をアルコールで代用するということはダイエットの失敗にもつながるため注意しましょう。アルコールはできるだけ1〜2杯程度で、栄養は食事から摂取することが大切です。
低カロリーなおつまみを選ぶ
おつまみの食べ過ぎで太らないためには、低カロリーなおつまみを選ぶことも大切です。一緒に食べるおつまみを低カロリーなものを選んでみてください。
低カロリーなおつまみを少しご紹介しますので参考にしてみてください。
- 枝豆
- 豆腐
- サラダ(ドレッシングは少量が◎)
- 焼き鳥(ささみ・鶏むね・砂肝・レバー)
- 刺身(つまも一緒に食べるのがおすすめ)
- トマト
- ピクルス
- エイヒレ(マヨネーズに注意!)
- 梅水晶
- タコワサ
- きゅうり
これらのおつまみは、お酒にも合い、カロリーも低いおつまみです。
また、サラダはダイエットに良さそうな気がしますが、種類やドレッシングには注意が必要です。サラダの中でもポテトサラダやマカロニサラダは、マヨネーズが多く使われていて脂質が多いので気をつけなければいけません。
糖質ゼロビールでも飲み過ぎや飲み方に注意が必要!
お酒が好きな人で日常的にお酒を飲んでいる人からすると、お酒を我慢したダイエットはストレスになりかねません。しかし、ダイエットをよい機会と捉えて、飲む量や飲み方に注意して楽しんでみてはいかがでしょうか。
お酒を完全に我慢する必要はありません。ただ、できる範囲で少しずつ習慣を変える工夫が大切です。一人ではどうしても、意思が続かない、ストレスになるという人はWillパーソナルジムを検討してみてください。気軽に立ち寄れる無料体験も実施しています。